タンザニアで詐欺師に運賃をぼられかけた話 

タンザニア地元民の足であるミニバス(現地ではダラダラ)。詐欺師に40倍の運賃をぼられかけ、久しぶりに本気で怒りました。手慣れてたから手口公開して同じような被害にあう人が減るよう、詳細をここに公開します。

1.場所はタンザニアのモシ

タンザニアとケニアの国境に位置する、キリマンジャロ産ふもとの町、モシ。去年初めて訪れた際に、田舎特有ののんびりとした雰囲気が気に入り、今回訪れた際は長めに滞在すると決めていた。治安も比較的良いほうで、夜に女子二人組でいても問題なし。マンゴーを購入したり、とても楽しんでいた。街を歩いていると、たまにキリマンジャロ登山やサファリツアーの客引きがうるさいが、そこまでしつこくないし、最高だなこの町はという気分で歩いていたのである。

そしてその不愉快な事件は起きた

2.ダラダラ乗り場で親切な人に遭遇(のちに詐欺師)

ある日、隣町まで移動するために、ダラダラと呼ばれる市民バスに乗ろうとバスターミナル目指して一緒に旅行している友人と二人で歩いていた。どうでもいい話だが、日本人の私にとって、このダラダラという発音は毎回面白い。すいている道路ではめちゃくちゃ飛ばすのである。全然ダラダラじゃないじゃん。

15㎏近くあるバックパックを担いでの移動である。15㎏太ったらこんなに膝がしんどいのか、ってくらいしんどい。肩も痛いし、一歩一歩が道に沈み込みそうである。300円のビーサンに心の中で何度も謝った。私じゃない人に買ってもらえてたら、こんな砂ぼこりまみれにも、ちぎれそうになることもなかったのに…。

そして今向かっているバスターミナル、客引きがとても面倒なのである。外国人を見つけるや否や、「どこいくんだ?」「これなら○○シリングだ、安いぞ!」「もう出発するから乗れ!(とか言って30分くらい待たせる)」の嵐である。しかも各バスには終点の地名と、路線を示す番号が書かれているのにもかかわらず、

・何番のバスがどの路線を通るのか

・各路線の停車駅

などの情報が全くない。地元民に聞くしかないのである。バス停につくまでの徒歩移動と、着いてからの交渉のことを考えて、まじめんどい、やってらんねぇわと心の中のギャルが叫んでいた。

そんなときである。一人の男性が私に英語で話しかけてきた。Tシャツにジーパンのラフな兄ちゃんである。私はこれまでのタンザニア旅行を通し、「あっちから話しかけてくる人間にろくな奴はおらん」という学びを得ていたのと、暑さとバックパックの重さでテンションが低かったので島崎遥香さんくらいの塩対応で当たった。どうせ君もツアーへの勧誘やろ、それかなんか売りつけたいんやろ、どっちもいらんからな、という気持ちを目線に込めて返事していたら、その兄ちゃんは、「ダラダラに乗るのか?」と聞いてきた。

私「乗るよ。今からバス乗り場に行く。」

ラフ兄「まじか。じゃあ俺が連れて行ってやるよ。すぐそこだし。どこ行きだ?」

信じきれない私「アルーシャ方面。そのバスまで無料で連れて行ってくれるの?後からチップほしいとか言わない?」

ラフ兄「いわないよ。スワヒリ語話せる君に会えたのが嬉しいだけだよ。友情だよ。」

疑って申し訳なくなった私「わー―!!本当に?迷ってて困ってたの、ありがとう!!」

そしてラフ兄はきちんと歩いて一分くらいのバスまで連れて行ってくれた。しかもお別れするとき、楽しんで!とまで言ってくれた。ここまで来ても信用しきれず、ほかの乗客に、「あなたはどこに行きますか?これは○○息のダラダラですか?」と尋ねた。ごめんラフ兄。三人に聞いた結果、きちんとその方面に行くことが分かった。疑って悪かったな、ラフ兄…と反省し、なかなか出発しないダラダラ車内で友人と話していたその時である。

3.詐欺師登場

男性二人組がダラダラに乗ってくるや否や、私たちに英語で話しかけてきた。

二人組「いいか、君たちは運賃として一人20ドル払わなくてはいけない。」

ダラダラの相場は、高くて150円くらいである。50円以下も普通にある。

絶対詐欺師やん

そして、これが重要ポイントなのだが、ダラダラは出発してから運賃を回収する。猛スピードで走る車中で平然と立ってお金を回収する兄ちゃんがいるのだ。出発前には回収しない。これ大事です。

絶対詐欺師やん

確信を得たので、絶対払わないと決め、反論を試みる。

私「いや、高すぎるでしょ。相場はこれくらいだよ。なんでそんな高いの」

男1「それは君たちの荷物が大きすぎるからだよ。一人20ドルに値する。」

あ、そうくるのね

確かに私も15キロのバックパックは大きすぎると思う。でもきちんと自分のひざの間に抱えとるわ。てかダラダラ車内にタイヤとかセメント袋みたいなの持ち込む地元民いるじゃん。荷物の量多すぎて運賃40倍とか聞いたことないわ。超過重量したLCCのほうがだいぶ優しいじゃん。

私「そんな理由聞いたことない。理解できない。」

しつこい男1「そんな理由は通らない。早く払え。」

ちなみにこの時男2は後ろで凄みを聞かせているだけである。あと、周りの乗客も知らん顔である。まぁ確かにこの詐欺師たちはこうやって生計立ててるんだから、それを邪魔するのはできないんだろうなと思った。そして、友人も黙って事の成り行きを見守っている。おい。

しつこすぎる男1「早く払え。金あるんだろ?」

しつこさにイライラしてきた私「金はない。学生だから。払わない。」

おとこ1「早く払え。」

ここまで言ってもこいつは一歩も引かなかった。ずっとpaypay paypay言ってくる。某モバイル決済か

4.解決策

ここで私はある言葉を思い出した。。それはモシでたまたまお会いした、世界中を一人で旅行している日本人女性の言葉だった。「困ったら最終手段、泣くといいよ。」

私は正規料金の1000シル(50円)を握りしめ、目をうるうるさせながらスワヒリ語で呟いた。

「Ghali sana…(すごく高いよ…)」

正直この涙は、半分演技で半分本当だった。こういう人がいるから、私はタンザニアを大好きにはなれないのだ。見ず知らずの外国人である私に親切にしてくれるいい人も沢山いる。鳥肌が立つ絶景もある。ポテンシャルが高いのに、その長所を全部打ち消すのがこういう人たちだ。本当に嫌になる。でも、この人たちも生きるために必死だから、こういうことをやる。仕方ないのか。仕方ないとは言いたくない。けれど…そんな日頃から抱いている想い5%と

はよどっかいけやという嫌悪感65%、もし飼い犬が死んでしまったら…という想像しながらの演技30%で涙が出てきた。20ドルがかかると意外と簡単に涙が出てくるもんだなと思った。

なんということでしょう。

あんなにしつこかった詐欺師たちが、急にしんみりとし、すっといなくなったではありませんか

そしてそのあと正規の運賃回収お兄さんが乗ってきて、発車後に1000シル(50円)回収されましたとさ

5.まとめ

・ダラダラの正規料金は3000シル(150円)で結構高いほう

・ダラダラは発車後に料金が回収される。出発前に乗り込んできて高額な料金を回収しようとする人は詐欺師

・【女子限定】困ったときは泣く。プライド的に泣くのができない人は、英語よくわかんなーいって顔をしとこう。言語しゃべれなかったら相手はあきらめる。

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